Vignetting The Compost (2023 Reissue)

「梅雨明けを告げる初夏の衝動」

聴く者の記憶や、心に浮かぶ情景に寄り添うサウンドを構築するイギリスの音楽家・プロデューサーのスティーヴン・ジェームズ・ウィルキンソンによるソロ・ユニット『Bibio』。
2009年に『Mush Records』よりリリースされた名作が『Warp Records』より待望のリイシュー。

本作は、Mush Records時代を締めくくる、ローファイ・アンビエントの集大成的インストゥルメンタル作品。
アコースティックギター、フィールドレコーディング、テープノイズが融合し、湿気と期待に満ちた初夏の郷愁を誘う。

後のWarp Recordsでの躍進前の、内省的で牧歌的なフォークトロニカ・サウンドの純粋な形が詰まっている。

NOTE

フォークトロニカのパイオニア的存在であるBibioの3作目です。
店主的人生ベスト3を決めるなら、間違いなくこの作品を選びます。
ローファイなアコースティックギターに重なるヒスノイズやフィールドレコーディングが美しい。
どこか祝祭的な雰囲気もあり、初夏に聴きたい1枚。

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