Mirror Phase

「アンビエント音楽という温み」

Manual名義で数々のエレクトロニカ名盤をリリースしているデンマークの音楽家Jonas Munk。
本名名義で挑戦したミニマルアンビエントシリーズ3部作の最終章「Mirror Phase」が届きました。

本作はギターとシンセサイザーのループがベースとなっており、彼がよく連想する温かみのあるサウンドへと回帰しています。
タイトルナンバーでもある「Mirror Phase」は、最も広がりのある作品となっており、同じ間隔で異なる位相で振動するサウンドが継続的に追加され、その結果約18分のトラック全体を通して移り変わるパターンが作り出されています。

またアルバム終盤においては、Manual名義の叙情的できらびやかなサウンドも思い起こさせます。
最終章とされている本作、まさに彼のアンビエント作品の頂点を極めた作品とも言えます。

NOTE

とても寛容的かつぬくもりあふれるサウンドがゆるやかに展開されていく本作。永遠に聴いていられる心地よさがあります。
アンビエントってなんだろう？と思っている方にこそ手に取っていただきたい1枚です。
さらにJason Kolbとのコラボ「Billow Observatory」や、彼のソロプロジェクトである「Manual」などもおすすめしたい。
多彩なJonas Munk沼にハマること間違いなしです。

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