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「美しさの側面とどう向き合うか」

スウェーデン・ストックホルムを拠点に活動しているマルチアーティストSofia Nystrandの音楽プロジェクトVargkvint。 彼女の初の長編作品となったコンセプトアルバムが届きました。 アルバムのコンセプトはタイトルにもなっている「海」。 ピアノとヴォーカルに、ミュージックソー、ハルモニウム、チター、弓奏グロッケンシュピール、男声合唱、シンセサイザー、フィールド・レコーディングが加わり、 フォーク、モダン・クラシック、ポップ、実験音楽の中間に位置する。 フォークロア、移住、自然の道といった海にまつわる古くて新しい物語が、音楽的にも歌詞的にも結びついている。 「社会がどのように形成され、成長してきたかにおいて、海は私たちにとって非常に大きな役割を果たしてきた。 しかし同時に、海は実に残酷な女主人でもある。嵐や津波、海面上昇は、個人の生活や社会全体、そして今や人類全体に壊滅的な打撃を与えている。 その美しさと脅威、生命を与え、生命を奪うという相克の中で、このコンセプト・アルバムは生まれたのです」

NOTE

海のある街で暮らしをしていて、夏は早朝と夕暮れどきによく海辺へ散歩出かけます。
湘南と呼ばれる街ですから、サーファーの皆さんが気持ちよさそうに波に乗っているのをいつも「綺麗だなあ」と思いながら眺めています。
と同時に、自然災害が起こった時のことを思うと、綺麗だなという感情だけでは暮らせないよなとふと考えたりもします。
美しさの側面にある痛みや恐怖からも目を逸らさずに生きていくことの大切さを教えてくれるような1枚です。

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